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こたろう博物学研究所
探訪記録:20000409 |
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大川嶺(美川村/柳谷村/小田町)縦走・小田町散策【平成12年(2000)4月9日】7:35、美川村御三戸に到着。役場脇のトイレで用を足した後、御三戸嶽を撮影。
08:00、美川スキー場着。一旦車を停める。入口には「四国カルスト県立自然公園・美川スキー場」の看板が、その上には「白銀荘」の看板が立っている。オフシーズンなので、人の気配も全くしない。 08:20、柳谷村に西谷へと下る県道と、笠取山までの林道との合流点の所にある牛舎前の広場に車を停め、登山準備に移る。天気はどちらかというと曇りがち。朝早いせいか、白い霧が時折山頂を包む。 08:26、登山開始。牧草地と笹原の境界の登山道を行く。時折、右後ろを振り返ると、白い雲の上に石鎚の山頂がぽっかりと浮かび上がる。とても幻想的な雰囲気を醸し出している。美しい。とは言え、余り注意散漫に歩いてばかりはいられない。夏場に張られるであろう有刺鉄線が足元のに横たわっており、注意深く進まないと足を引っかけてしまいそうだ。 08:33、大川嶺山頂着。三角点の脇には登頂記念の立て札が数個立っている。休猟区の四角い看板がすぐ側に横たわっている。本当にあっと言う間に辿り着いた。辺り一面は笹で覆われている。非常になだらかで、山頂に立っているという気はしない。しかし、眺めは最高だ。360度のパノラマが楽しめる。北側には狼ヶ城山、東、南には笹に覆われた山々が延々と続く。
08:37、岩場に着く。頂を東風が突き抜ける。「笠を取ってしまうほどの風が吹くので笠取山」という説もあるが、本当に風が強い。岩場でふと息をついた瞬間、帽子が風に飛ばされ岩場へと落ちる。薮をくぐって拾い上げるのには難儀したが、取りにいける場所で引っ掛かったのはラッキーだった。谷底まで吹き飛ばされては敵わないので、リュックの肩紐のところに帽子を留めることにする。
09:04、笠取山山頂到着。
09:16、腰を上げ、南に聳えるかいなぎ山を目指して出発。段々と人の踏み跡も薄れて来て、目の前に広がる深い笹原を一歩一歩踏みしめていく。笹は段々と胸元近くまでの背丈になり、行く手を阻むのだ。
09:43、かいなぎ山山頂到着。三角点らしきものは笹で覆われていて確認することができない。コーヒーでも沸かして一休みしたいところであるが、こう一面が笹で覆われてしまっていては、湯を沸かすこともできない。仕方無いのでPETボトルの茶を二口程度口に含み、笹のベッドの上に大の字になって横たわり、休息を取ることにする。
09:49、かいなぎ山を後にして、自分の踏み跡を辿りながら引き返すことにする。途中、笹の中に身を潜めていたコンクリート製の標柱で向うずねを強打する。言葉にならぬ痛みが襲い、思わず笹原の中に蹲(うずくま)り、身悶えしてしまう。こんなところで骨折なんてことになってしまうと洒落にならない。
10:26、笠取山南麓のコンクリート舗装林道の終点に到着。距離の割には相当足腰にこたえた。どっぷりと腰を下ろし、パンをかじりながらゆっくりと休む。笠取山の上には青空が広がって、一筋の飛行機雲が西から東へと白い軌跡を描いている。ふと麓の牛舎のところに目をやると、本日初めての登山者の姿が目に留まる。今から笠取山を目指し歩き始めたところのようである。 10:36、一休みした跡、ウバホド山を目指して東へ進む。農道が続いているので、ここは比較的楽に行けるのかなと思いきや、段々と道は荒れ、雑木がびっしりと路面を覆いつくしてくる。やぶこぎ状態でなんとか農道の終点まで辿りついたが、そこからはまたもや深い笹原となる。コースをやや左に取り、北側斜面を歩くことにする。北側斜面はミズナラの原生林。ここは歩きやすい。 10:57、ウバホド山山頂到着。こちらもすっかり笹で覆われてしまっていて、三角点を確認することができず。仕方ないので山頂から引き返したミズナラ原生林の木立の中で昼食を摂ることにする。ビールは頃合い良く冷えており、実に美味い。喧噪という言葉とは縁遠い景色に包まれて、空腹を癒す。 11:30、食後の片付けをして、再び歩き始める。来た道を折り返していくと、途中で先程笠取山の麓で目にした5人組みが弁当を広げているのに出会う。
11:49、再び笠取山南麓林道終点に到着。一息着いてから、トラバースを成す舗装道路をゆっくりとした足取りで歩いていく。道沿いには所々雪の塊が残っている。4月だというのに春の到来を感じさせない風景である。 12:17、登山口に戻る。
【同行者】なし 【コースタイム】 登山口→(7〜8分)→大川嶺→(30分)→笠取山→(30分)→かいなぎ山 かいなぎ山→(40分)→笠取山南麓林道終点→(20分)→ウバホド山 ウバホド山→(20分)→笠取山南麓林道終点→(30分)→登山口 車で移動し、柳谷村/美川村境の峠のところに車を停め、そこから北に向けて聳えるピークを目指す。ここが美川峰であろう。ここも360度のパノラマの風景が楽しめる。石鎚方面は雲がかかっていて見渡せないのがちょっと残念であるが、東には白く霞んだ中津明神山が見える。
時計の針はまだ12:30を回ったところである。折角来たことだし、南へと尾根沿いに延びる林道を車で進むことにする。やがて牛舎のところで舗装が途切れたので、ここに車を停めて歩くことにする。 路傍にはふきのとうが幾つも顔を覗かせている。 西の明への登山口を探すが、有刺鉄線で囲まれた牧草地と、小枝が張り詰めた雑木林があるだけで、結局登山口を見つけるには到らなかった。仕方が無いので南へと林道を歩くことにする。 途中、香川ナンバーの女性二人連れの車と出会った以外は、人と遭遇することは全く無し。 30分ほど歩き、樅の木の林の手前で腰を下ろし、コーヒーを沸かして休息を取る。この先進んでも、名のある山に辿りつけそうにないので、折り返すことにする。 南西側の斜面にはブナ・ナラの原生林が連なり、ウバホド山の北斜面へと繋がっているのが見える。伊豆ヶ谷である。
県道328号線を下る。 伊豆ヶ谷の原生林の中でしばし木々を見入った後、どんどんと下っていく。 途中、茗荷谷川に架かる木地橋(平成7年11月竣工)の袂で湧き水を飲む。川の水も澄んでいて、地元の人々はどうやらここから生活用水を引いているようだ。コンクリートで塞き止めたところから、何重もの束になったホースが川に沿って下方へと延びていっている。
以下、帰りがけに立ち寄ったところの簡単なメモを記す。 第5黒川発電所
古味〜四国のみち案内板 四国のみち:四国カルストルートは、 小田深山荘←10.1km→古味←15.1km→大野が原休憩地←3.6km→ブナ保護林
となっている。
小田深山渓谷(小田町) ・川沿いの遊歩道を歩いてみる。
獅子越峠(小田町)
ゴンチョ滝発電所ナーガ/ゴンチョ滝第2発電所ナーガ・ターボ(小田町) ・興味をそそるネーミングのものが、獅子越峠から小田町中心部へと下る道の途中にある。 ・「ナーガ」とはインドの神の名前で、水の神・農耕の神・山の神であるという。
世善桜(小田町北地):満開! 夫婦柳(小田町) 太森神社(小田町) 参川東小学校跡(小田町) 巨石信仰(?)(小田町) 観音堂の大公孫樹(小田町) 三島神社の乳出の大公孫樹(小田町) 広瀬神社のケヤキ(小田町) |
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