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こたろう博物学研究所
探訪記録:20000720 |
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三ヶ森登山(丹原町/小松町)【平成12年(2000)7月20日】 8:30頃、松山市を出発。県道伊予川内線の途中のサークルKで食事の材料・清涼飲料水を買い込んだ後、国道11号線を進む。丹原町に入り、桜三里を下りきったところで県道48号線(壬生川丹原線)への分岐の信号機があるのだが、ここを越えて直ぐのところから右手に斜め方向に延びる細道へと入っていく。本当はその次の信号機で素直に右折すればよかったのだが、少しでも信号機に引っ掛からないようにといういじましい気持ちが優先する。この道からは楠窪へと向かう右折箇所がいまいちわかりにくいのが難点であったが、すぐに松山自動車道のガード下をくぐって志河川沿いへと出るので安心感を覚える。
川沿いに車をしばらく走らせると、せとうちバスの神部停留所のすぐ側から右手に林道が続いているのが見える。角立橋の袂には、「林道楠窪余野線(幅員4.0km、延長8.0km)」の起点標識と、「三ヶ森登山口これより9km」の案内標識が建っている。手持ちの地図での事前確認では、もう一つ先の林道、そう、楠窪バス停から天流三ヶ森橋を渡って進んでいくものだと思っていた。橋の名前からして、いかにも三ヶ森へと続いていそうな気がしてしまうからだ。しかし、きちんと登山口の案内標識が建っていて幸いであった。標識が無ければ登山口にも辿り着けなかったかもしれない。 林道楠窪余野線を進んでいく。アスファルト舗装がしてあるので思ったよりも楽に登山口まで進むことができそうだと内心喜んでいたが、そう甘くはなかった。角立橋から1.5kmほど進んだところで舗装は途切れ、あとは延々と荒れた道が続く。結構大きな石が転がっているし、起伏も大きい。わが愛車のボロタイヤが張り裂けやしないかと心細さを感じながらゆっくりと上っていく。角立橋から林道を走り始めて約40分、林道終点に到着。正確にはこの先へも林道の延長工事が続けられているので、終点と呼ぶべきかどうかはわからない。「これより先は関係者以外通行禁止」の表示もあるし、起点標識に書いてあった「延長8km」も走り終えているので、工事車両の邪魔にならない路側に車を停めて、歩きながら登山口を探すことにする。時刻は10:00。 2分ほど建設中の林道を歩くと、登山口を示す標識「三ヶ森(標高1377m)登山口」がちゃんと建っているのが見えた。気分新たに、ゆっくりと植林地帯を抜ける山道に足を踏み入れていく。想像以上にしっかりとした登山道である。テープ表示などは全く成されていないが、これならばまず迷うことなどなかろうと思うほどである。30分ほどなだらかなスギ・ヒノキ林の中に続く道を歩いていくと、青々とした葉がまぶしく輝く落葉樹も見えて来て、まもなく沢に合流する。
15分ほど休んで再出発。3分ほど進むと、青色のテント小屋が見えてくる。ここで左右に分かれているのだが、どう見ても左へ続く道のほうが広くて、踏み跡もしっかりしているのだが、テント小屋の間を通り過ぎたところで道は途切れている。分岐のところまで引き返し、今度は右に折れる道の方を進む。道幅も細く、草が生い茂っているので少々歩きにくいし、本当に山頂へと道が続いているのか不安を感じてしまうが、これ以外に道らしき道も無いので行けるところまで行くしかない。
11:05、まるで岩屋のように見える大きな石がでんと腰を据えている場所に着く。この辺りから今治・東予方面の景観が開けてくる。だいぶ山頂に近付いたことを匂わせる。もう一頑張りと、足を休めずに進むと、間もなく眼前に堂ヶ森の姿が広がってくる。
11:20、三ヶ森山頂・標高1377mの三角点に到着。三角点にはワイヤーで固定された紅白のポールに赤い旗がはためいている。山頂は思ったよりも狭いが、ここからは360度のパノラマの風景が広がる。実に爽快な眺めである。青滝山、堂ヶ森、二ノ森、石鎚山、子持権現、瓶ヶ森と名だたる石鎚の山々が一望できる。振り返れば道前平野から今治平野、そしてその向こうに燧灘の青々とした海が広がっている。西方向に目を向ければ、遠く道後平野まで見渡せる。標高はそれほど高くはないが、これほど景観に富む山は滅多に無いように思う。
3月26日に山頂近傍まで登ったときの堂ヶ森や二ノ森の見え具合(高さ)もちょうどこの位であった。一体、あのときは何処まで登ってきてのだろう....と辺りを見回してみる。雰囲気的には、先程登ってきたときの最初のピークから西方向へと延びる稜線の先、そうほぼ90度近くに切り立っている部分のように思える。よくもまあ、あんなところを登ってきたものだと、あらためて自分の無謀さを反省してしまうのであった。 3月26日のことを振り返り、そして景色を十分に堪能し終えたら急に腹がすいてきた。いつもの如くラーメン昼食に移る。夏場のせいもあって、蝿・虻がうるさくて叶わない。時折、小指第二関節から先ぐらいの大きさの蜂も寄ってくるので、たまらない。何度となく、鍋を片手に狭い山頂を逃げまどってしまう。
山頂での1時間強の有意義な時間を過ごした後、石鎚から白い雲(霧)が流れ始め、太陽の光も遮られてきたので下山に移ることにする。 ノンストップで約50分で登山口に到着。時刻はまだ13:20である。天気が良ければもっとゆっくりしておきたかったと思いながら帰途につく。
とは言いながらも、折角ここまで足を運んだのだからといつもの如く寄り道を敢行する。 主な寄り道先は以下の通り。 ・素鵞神社(丹原町楠窪)〜特筆すべきもの無し。
【同行者】なし 【コースタイム】 [往路]松山市−(車60分)−角立橋−(車40分)−三ヶ森登山口−(30分)−沢ー(25分)−肩部−(15分)−三ヶ森山頂 [復路]三ヶ森山頂−(15分)−肩部−(15分)−沢−(20分)−三ヶ森登山口 |
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